お金がない不安
病人の私の個人的体験に基づくゆるい話です。
今でも体調が悪い時は夫の仕事が少し減るだけで、とてつもない恐怖に襲われます。仕事量の上下は普通のことです。
それなのに、ちょっと仕事が減っただけで、私は正常な判断能力を失いかけます。
お金がなくなって生きていけなくなるんじゃないかと…。
一生懸命働いている夫を信頼すべきですよね!笑
今でもこんな感じですが、昔は人格が変わってしまうほどお金がない不安は深刻でした。
過去のブログのとおり、持病のおかげで安定的な収入はありませんでした。
性風俗(5年前に引退)の収入は多くても、働ける日数がとんでもなく少ないし、いつどれだけ働けない日が続くか予測できません。
ですので、貯金が減り、働けない日が続くと、死を意識し始めます。
私が言う、お金がない、とは食事を得るためのお金すらないという意味です。
家賃や光熱費なんて払えない時は払いません。生きのびる方が大事です。
とんでもない恐怖中で生きています。
適切なサポートを受けてない病人は、常にギリギリの状態で生きています。
今となれば生活保護を受けるなりすれば良かったと思いますが、昔は生活保護の印象が悪すぎて、生活保護で生きるなら死んだ方がマシだと思い込んでいました。笑
彼氏をつくるのも嫌で、何年も一人でいました。
そんな無茶な生き方のせいで、体もますますボロボロになり、お金がない不安は常につきまといました。
性風俗引退の年くらいには経済的に困ることもなくなっていましたが、何年も生きるか死ぬかを考えて生活していました。
前の離婚後は自殺は一切行っていませんが、食べるのをやめたら楽になるんじゃないかと考えたこともよくあります。
昔の私には、病気で仕事ができないということは死ぬという意味でした。
体調が良くなって性風俗の仕事に戻れたら、滞納してる家賃や光熱費を支払います。
携帯が止まるのも普通でした。
世の中には昔の私のような生き方しかできない慢性疾患を抱えた人もまだまだいるはずです。
生活保護を頼ったり、協力者を見つけられたら良いのですが…
私の場合は夫との出会いで生活や精神面の安定を手に入れました。
こうやって、お金がない=死、という中で生きてきた結果、家の貯金や夫の収入が少しでも減ると過剰反応を起こしてパニックになることもあります。
客観的に見て、夫の収入がちょっと減ったくらい何の問題もありません。夕飯のおかずが少し質素になったり、節約に励むだけのこと。
昔のように食べるものすら買えない…ということは絶対にありません。
こんな感じで些細な経済状況の変化でパニックになってしまっていちいち疲れるので、金銭管理は夫に任せています。
私は夫から毎月預かる生活費で、家計をやり繰りするのが役目です。
昔の生活のおかげで、超節約家です。
万一のために、生活費を余らせて貯金してますが(いわゆるヘソクリ)、自分の娯楽のために使うことも絶対にありません。万一のためですから!
私は昔、いくら稼いでも恐怖が消えませんでした。
稼いでも稼いでも、お金への不安は消えません。
ですので、今は働かなくても入ってくる収入は大切にしています。
それでも「お金がない不安」が尽きないのは、お金の有る無しの問題ではなく、もっと根深い精神的な問題です。
育った環境も「貧乏」や「お金がない」といった言葉が飛びかっていましたので、その影響も根強くあるでしょう。
私の夫は裕福な家庭で育ち、お金に困ったことは一度もありません。
なので、お金に精神を左右されません。パチンコやスロットで負けたことがないのも、それが大きな要因でしょう。
私には夫がそばにいてくれるだけで、お金の不安がかなり楽になります。
たまに、お金がかなり減っても平常心な夫にイライラしちゃいますが、夫は私のイライラにも動じません…。
本当にお金がなくなっても(昔、起業して失敗している)、夫は冷静に対処しています。
私が生活に困ったことは結婚後一度もありません。
同じ財布で生活していても、天と地ほど考え方が違うのでお金の哲学に関しては夫から学ぶことが多いです。
お金がない不安を抱える人のほとんどは、根深い精神的な問題を抱えています。
負の連鎖を断ち切るのは意識を変えるしかありません。
自力でどうにもならないなら、本やセラピーは大変効果的です。