まゆみの日記

本当の私の記録

性風俗という仕事

私の個人的な体験と、個人的な考え方のゆるい話です。サラッと読み流してくださいね( ^∀^)

 

 

私は20代前半の頃から30代半ばまで、性風俗の仕事を続けました。
本番有り無し、両方です。

 

キャバクラやクラブなどの飲み屋にもいましたが、持病の都合で、出勤規則がある飲み屋は無理があるので性風俗に落ち着きました。

 

性風俗の仕事も持病のため、何ヶ月も仕事をしない時期も多く定期的に仕事はしておりません。

急な体調不良で無断退職(いわゆるバックれ)も有り、勤めた店舗数も少なくありません。

 

持病の解決法を見つけて、健康管理がうまくいくようになってからは、安定的に同じ店舗で働けるようになりました。

 

私の見た目は女性らしさに欠けるのですが、真面目な性格のおかげで常連客がすぐにつくので、どのお店でもナンバー1か2でした。

 

30代になってからAVの仕事もしています。不特定多数のお客様の相手をするよりも、信頼できるマネージャーに守られて仕事をする方が安全に感じたからです。(顔が出るリスクは承知の上)

 

夫や夫の親族もこのことを知っており、私も隠してもいませんが話す必要のないことは、話すこともありません。

今身近にいる人のほとんどが、私の経験を知りません。

 

今、引退して5年は過ぎています。

 

 

性風俗の仕事については否定も賛成もしない立場です。

 

多くの女性は「性風俗をやるくらいなら死んだ方が良い!」くらい思っているかもしれません。
社会的にはそれくらいの評価がちょうどいい。

また、働く女性の労働環境の改善は絶対に必要です。



性風俗で働いた理由

 

性風俗で働いていた理由は、すでに少し書いたとおり、健康問題が一番大きな理由です。

 

病気で普通の仕事では生きていけない以上、生活保護性風俗しか選択肢は見つけられませんでした。

1年の大半は体を自由に動かせないので、短時間で稼げないと生活が成り立つほどの収入を得られません。

 

また、急な体調不良で無断欠勤をしてしまう可能性もあったので、日払いの仕事であることは大事な条件でした。

 

工場などの日雇い労働の日給では、生きていけるほど稼げません。数ヶ月間、働けない場合もあり、8時間近い労働は私の体では倒れてしまいます。



持病が悪化し、生活に行き詰まった時、市の生活保護の窓口に相談したのですが、生活保護を受けられると言われました。

 

しかし、若さもあり、生活保護は考えたくなかったので、生活の自由のためにも性風俗を選択しました。

彼氏を作るとかも有りだと思うのですが、当時は選択肢には無かったです。

 

どれだけ辛くても自由であることが、当時の私にとって重要でした。

今の私にとって自由とは「道徳的な範囲で人生の選択肢がある」という意味ですが、昔の私には「何にも縛られない、無責任でいられる」という意味でした。

 

そんな感じで性風俗の道へ行きましたが、最初はプロ意識もなく、精神的に病むことが多かったです。

 

プロ意識を持てるようになってからは、どうやって仕事を楽しめるかを考えるようになり、完全に仕事として見れるようになっています。

 

引退する頃には、商売としてやり甲斐も感じられるようになっていました。



性風俗へ進む女性とは

 

私のように持病のある人や、解決し難い金銭問題のある女性には、性風俗は最後の砦です。

今の社会のシステムでは決して無くなることのない、重要な職業です。

 

私は性風俗のおかげで、勉強や持病の治療の機会を得ることができ、とても感謝しています。

 

 

私が当時出会った女性の中には、性的なことに興味があって仕事を始めたと公言している人は少なかったです。
勿論、中にはそういったことが大好きで天職として働いている女性もいます。

 

しかし、多くの場合、通常では解決できない金銭問題などがあって働いています。

 

学業、借金、家庭問題など、ある意味健全な(?)理由の場合もあれば、ホストに貢ぐため、遊ぶお金が欲しいという理由の人も多かったです。

 

私のように持病があって働けない人も見かけました。

 

学がなくて仕事がない場合、トラウマがあり性的な感覚が健全ではない場合など、問題のあるケースもあります。

 

私が勤めていた店舗に18歳以下の子が面接に来ることもたまにありました。説教して帰しています。

 

 

健全にお金が目的で働く場合は、必要な金額を稼いだら綺麗にやめていきます。
目標金額も明確で、金銭管理もしっかりしています。無駄遣いもしません。

 

あるお店で、いつもスーツで出勤してくる女性がお店を卒業するとき、私のところへ丁寧に挨拶に来てくれました。

その時、通常の仕事では返し切れない借金を返済するために頑張っていたことを話してくれました。

 

 

問題なのは機能不全家庭で育ちパーソナリティ障害や愛着障害を抱えている場合です。(私も含め)

 

精神的な自立が難しい人の場合は、性風俗の仕事はお金が多く稼げる分、厄介な問題を引き起こします。

お金、お金、お金…と無限にお金を求めるようになったり、お金の使い道を誤ったり…。

 

明らかにホストに利用されているのに、本人は気付いていないパターンも見てきました。何故気付かないのか不思議ですが、強い依存状態なのだと思います。

 

仕事の目的意識が薄いと、稼げなくても努力できなかったり、他の道を選択するタイミングを逃し、働きたくないのに働き続ける結果にもなります。

 

私もある男性のためにお金を求めた時期もありました。

それが自分を不幸にしてると気付くまで時間がかかりましたよ。笑

そういった失敗も多々経験して、お金の使い方を学び自立するようになりました。

 

 

性風俗は女性であれば、誰でもそこそこ稼げる(たぶん)という意味では、金銭感覚を狂わせてしまいます。

 

私が引退した5年ほど前は、客足が遠のき、稼げない子も増えたと聞きます。今はどうなのでしょうか。

 

 

性風俗の心身のリスク 

 

性風俗の大きな問題は心身のリスクです。

 

肌と肌が直接触れ合う究極の接客業です。

 

病気やケガはつきものです。仕事中に暴行を受けたり、妊娠するリスクもあります。

とある本番のお店でエイズが蔓延したウワサも耳にしました。

 

本番のあるお店は性病検査をしないと仕事をさせてもらえませんが、本番の無いお店は性病の検査にそこまで厳しくありませんでした。

 

本番がなくても、リスクは十分にあります。相手は赤の他人です。

 

私は幸い勤務中に病気に感染したことはありませんが、仕事を始めた最初の頃はケガはしょっちゅうでした。

 

 

仕事で一番重要なのは、お金より、お客様を満足させることより、自分の身を守ることだと後々気づきました。

 

私は単純に生きのびるために働いていましたから、働けなくなると困ります。

怪我をしないためのテクニックや工夫を学んで実践しないと、怪我で働けなくなったら惨めな気持ちになりますし、仕事を恨むことになります…。

 
女性の性風俗のお店選びは超重要

 

働くお店によって、性風俗の仕事の意味合いが大きく変わります。

 

性風俗の仕事を人として成長できるものにできるか、それともボロボロになってドン底に落ちていくか…くらいの違いがあります。

お店どうこうに関わらず自分次第なのは間違いありませんが…。


私が30代になってから特に店選びで重視したのは経営者の資質です。
女の子のために適切な教育を行い、厳しいことも誠意を持って伝え、女の子を人として敬う気があるかどうかです。

 

そういったお店は、人として成長させてくれます。

 

女の子の安全はしっかりと守られ、客にも厳しく、男性スタッフの教育もしっかり行っており、お金の管理も間違いがありません。

どの女の子も稼げるように、戦略もしっかり練られています。

 

 

しかし、女の子を使い捨ての商品としてしか見ていないお店は沢山あるのです。

 

お店のせいで心身共にボロボロになってしまう女の子もいます。私も酷いお店に当たった時があります。

 

女の子に必要な教育を行わない、女の子が助けを求めても助けてくれない、渡されるお金が少ない、スタッフと女の子が一線を超えて風紀が滅茶苦茶、良くない薬が蔓延してる、仕事というより酷いサークル活動みたいな感じです。

お店のスタッフから暴行されることもあります。普通にあります。

 

うっかり勤めてしまった場合は、早く辞めた方がいいです。辞めるというより逃げた方が良い。

 

 

こういうことも、スカウトで業界に入った新人の女の子は何も知らずに仕事を始めるのです。

 


性風俗の仕事をやめた後の問題(私の場合)

 

性風俗の仕事をやめて、過去を引きずらず割り切れる方もいれば、私のように引きずる人もいます。

 

私は夫と出会わなければ、性風俗やAVの仕事をずっと続けるつもりでした。若くて綺麗な女性ばかりが需要がある訳ではありません。

AVなんて、当時の私の年齢が中途半端だから、もう少し老けてくれと言われてました。笑。

 

仕事はやり甲斐もあり、風俗店の経営にも興味がありました。 

 

夫と普通の幸せを手にするか、仕事を続けて自由でい続けるか、私にとって大きな選択でした。

 

流されるままに夫との暮らしを選択しましたが、未だに普通の暮らしに慣れることができず、苦しい思いをしております。

 

性風俗どうこうではなく、キャリアウーマンが仕事をやめて主婦になったのと同じ感覚かもしれません。

 

夫と出会う前は自由奔放だったので、普通(家庭に入る)とはこんなに制約が多いのか!と感じて、自分が身につけてこなかった健全な自制心や忍耐力の無さに驚きます。

性風俗の仕事の収入のおかげで、勉強をして起業したり(持病で頓挫)、自分の体の治し方を見つけるために色んな治療法を試したり、趣味にお金を使ってみたり、そこそこ楽しく充実した人生を送れるようになっていました。

しかし、結婚前に夫に「俺が養うから性風俗の仕事はやめてほしい」と言われ、仕事をやめました。

その結果、自分の医療費が出せなくなったのです。

これが引退したことを一番後悔した理由です。

 

夫の稼ぎでは保険適用外の治療は高額で、満足のいくように受けられません。最初は夫を恨んでみたり(笑)、散々な毎日でした。

今は違います。

 

夫は起業したばかりで、私は心から応援していますし、私のためにも頑張ってくれているので、もうしばらく経済的には辛抱の日々です。

修行だと思っています。

 

 

世の中には家族に隠して性風俗で働く女性もいます。何十年も隠し通している現役の人と出会ったこともあります。

 私はそこまで器用ではありません。

 

 

性風俗を始めた最初の頃に、未熟さもあってトラウマになるようなことがいくつもありました。

 

今も夢に見ることがあります。

AVも今もどこかで売っているのでしょうか。笑
もし知り合いに見つかったら仕方ないです。覚悟の上での出演です。

 

 

引退してからの一番大きな問題は、過去を聞かれた時に正直に話せないことが多く、何より普通の社会経験がないので一般的な感覚が分からないのです。

 

人に合わせる必要は無いと思っているものの、たまに惨めな気持ちになります。笑

 

性風俗のことに限らず、持病のことも滅多に話しません。伝える必要もありませんし、相手が困ってしまうでしょう。

 

たまにしか会わない人用に、ウソにならない程度の作り話を用意しています。笑

 

 

もし、性風俗の経験があるのかとストレートに聞かれたら、必要があれば正直に話します。


性風俗をやってよかったこと

性風俗も仕事は仕事です。

真剣に向き合ってきた経験は、今の仕事にも活かされています。

本番のお店にいた時に、仕事に対して不真面目だった私を叱ってくれた店長には今でも感謝しています。それがキッカケでプロとしての姿勢を身につけ、収入も大きく上がりました。

AVのマネージャーにも仕事の姿勢を学ばせてもらいました。

他にも感謝をしている人が何人もいます。

 

そして、お客様から人には言えない悩みを沢山聞いてきましたから、どんな人にも寛容です。

人には言えない性癖や、家族に秘密にしている悩み、そういったこと全てを受け止めてきました。

全力で目の前のお客様の気持ちをくみ取るために努力してきた結果が、私の収入であり、今の私の生き方にもなっています。

 

あと、今でも女性として魅力的であるように努力します。仕事としてちやほやされてきましたので、夫からだけでもちやほやされたいです。笑

 

あまり家から出られない病人ですが。

 

性風俗の道へ進もうとする女性へ

 興味本位で性風俗の世界に入るのは大変危険です。抜け出すのが困難な場合もあります。

犯罪に巻き込まれる場合もあります。

心が打ち砕かれるかもしれません。

怪我や病気は常につきまといます。
暴行、妊娠の危険もあります。
思うように稼げないこともあります。

 

スカウトやお店の人はちやほやするかもしれません。でも、それは仕事だからです。人を見抜く力が必要です。

本当に良い人もいますが、利用することしか頭にないのに口が上手い人もいます。


ご存知のとおり、性風俗は綺麗な世界ではありません。

私もスタッフに大金を盗まれたり、社長から暴行を受けたり、大変な苦痛も経験してきました。

 

 

しかし、必要があって、または、本当にやりたくて覚悟を持って性風俗の仕事を始めるのであれば応援します。

 

一生懸命仕事をすれば大きく稼げるでしょう。
人として大きく成長できるでしょう。

 

くれぐれも、自分自身を大切にしてください。

誰かのためではなく、自分の幸せのために稼いで自分のためにお金を使って欲しいです。

簡単に稼げると言われますが、簡単には稼いでいないはずです。