まゆみの日記

本当の私の記録

障がい者との結婚

ここ数日、体は少し動けるものの、体力がだいぶ落ちてしまったようで異常が出やすいので安静にしていることが多いです。

仲のいい友達の結婚式と、産科で流産の手術が重なっているので、気持ちもモヤモヤしています。

 

流産は自分の年齢を考えたら、確率は高いと考えていたので、自然なことと捉えています。

 

しかし、友達の結婚式を心から祝う気持ちに切り替えられないのは、流産に対してそれなりの気持ちがあるからだと思います。

 

幸い、誰一人妊娠を教えていないので、結婚式に参加する顔なじみの人達に気を使わせることはありません。

 

 

私は過去に一度離婚しています。

その時は薬の影響も強く、妊娠できる状態ではありませんでした。

元夫は障がいにも理解があり、大変優しく思いやりのある男性でした。

 

しかし、当時は私の精神状態が壊滅的で、笑、夫の人生と私自身の命を守るために離婚しました。

今思えば病気に適切に対応できていれば、離婚は避けられたと思います。

私の未熟さで罪悪感に耐えられなかった結果の離婚ですが、そこまで追い込まれたのは治療法が間違っていたからでした。

 

 

何年か前、とあるセミナーのワークで、理想の結婚相手というテーマでグループ内でディスカッションする場面がありました。

 

結婚相手が健康であることは最低条件だと話す人もいました。

 

皆、私が不健康だと知らないし、教えるつもりも無かったのですが、当時は少なからず嫌な気持ちになりました。

 

だけど、色んな考え方の人がいて良いのです。

 

 

おそらく、ほとんどの健康な人は、障がい者と結婚したいとは思わないでしょう。

本人は良くても家族が反対するパターンもあるでしょう。

 

私も元夫の親族からは大変嫌われていました。

旧家の本家でしたので、健康な嫁が欲しいのは当然のことと思います。親戚との関係も離婚の一因になっています。

 

特に精神に異常があれば、親族やパートナーの友人から嫌われやすいかもしれません。

症状や本人の自覚の度合いにもよりますがトラブルメーカーになります。

過去の私はかなり酷く、警察や救急車のお世話になっていました。

今ではあり得ないことです。

 

 

私が一番辛いのは、自分がどれだけ努力しても、パートナーのサポートがないとまともに生きることができません。

 

私と結婚した人は確実に苦労します。

 

だから、以前の離婚後は恋愛もせず長い間1人で生きてきました。

自分自身の自立のためという理由もありましたが。

 

 

私は外見が極一部の男性から好まれるらしく、外見(だけ)で交際を申し込まれることが多いです。

今の夫も最初は私の外見しか見ていませんでした。笑

 

恋愛はしないと決めていたので、どんなにお金持ちだろうがフィーリングが合おうが、付き合うことは無かったです。

 

もし、恋愛、結婚となれば生活面も助けてもらえるでしょうし、一人で暮らすよりリスクも少なくなり、楽しみも増えるでしょう。

それでも、迷惑をかけることがこわかったのです。

 

 

今、結婚して平穏無事に生きています。

全て夫のおかげです。

 

交際する前に障がいについて伝え、私と一緒にいたら平凡な幸せは無いということもはっきりと言いました。

 

大変でも良いと夫は覚悟してくれて、結婚しましたが、私が相手に迷惑をかけることに対して覚悟ができていませんでした。

 

 

私程度の障がいであれば、ほっておいても今すぐ死ぬことはありません。

 

それでも助けがなければ人間らしい生活は無理です。長年努力し続けて、一人じゃどうにもならなかったです。

 

しかし、死なない程度の障がいだからこそ、迷惑をかけるのがこわく、1人でどうにもならないのに抱え込もうとしてしまいます。

 

重い障がいの方ですと、他力がないと死んでしまいますので、厚かましいくらい必要なサポートを教えてくれます。

私の知人も首から下が動かないので、一緒に食事をする時はサポートすることがたくさんあります。

その方は結婚は諦めているようでした。

 

 

障がいがあると結婚は難しいのでしょうか。

 

私と夫は共通の趣味がきっかけで、共通の友人の紹介で仲良くなりました。

趣味なんかは障がいの有る無しは特に関係ありません。

 

趣味仲間には車椅子の人や大怪我をして全身が動きにくい人、精神疾患を抱える人もいました。

健康な彼氏彼女がいる人もいました。

 

 

私も色んな障がいをお持ちの方と交流がありますが、結局は人と人との付き合いで、障がいの有る無しはそんなに関係ありません。

人として苦手な人もいますし、それは障がいとは一切関係ありません。

 

 

趣味仲間はともかく、結婚となると障がいの有る無しは大きな問題なのかもしれません。

 

結婚前に私が強引に身を引けば、夫は健康な人と結婚できたんじゃないか…とか、思う瞬間もあります。

今更なので色々考えちゃってもすぐ忘れるようにしています。

 

私も夫も毎日楽しく暮らしているので、それで良いじゃないかとは思います。

 

 

夫は一人っ子なので、私が子どもを産めなければ夫のご両親には孫はできません。

 

私の障がいは遺伝もあるので、子どもができたら遺伝する可能性があります。

私が子を産まなければ私の遺伝子は途絶えてくれて、私のように苦労することもないんじゃないかとか考えたこともあります。

 

人類全体として考えたら、健康な子孫を残す方がより良い気がしてしまいます。

 

私は障がい者で良かったと思うことより、辛いことの方が遥かに多かったです。

努力して障がいは個性だと言えるくらいコントロールできるようになりましたが、私に言わせれば個性でもなんでもなく、ただの障がいです。

 

夫婦になったことでパートナーやパートナーの親族に障がいの不便を背負わせてしまったことは死ぬまで悩むのかもしれません。

 

勿論、それ以上に人生を楽しむつもりでいます。

 

 

 

何らかの理由で外出したり人と交流する機会のない障がい者は多くいることでしょう。

自力で外出できない場合や、サポートがあっても外出が困難な場合も多々あると思います。

 

私は体調が良い時は外に出られますし、長年の趣味のおかげで30歳を超えたバツイチ障がい者でも理想的な男性と結婚をしました。

 

しかし、本当は一生1人で生きると本気で思って覚悟していました。1人で抱え込んで、自己責任で自由気ままに生きた方が気持ちが楽な部分はあります。

 

1人で生きる覚悟が揺らぐくらいの出会いがあったことは幸いでした。(…たいした覚悟じゃなかったってことだな。笑)

 

 

どこでどんな出会いがあるのか分からないものです。

だからこそ、どんな人でも人と自然に交流できる機会は大事に思います。

 

他の人を見ていると障がいがある場合はあからさまな恋愛目的のイベント事よりも、趣味などで交流を始めた方が理想的な出会いがあるように見えます。

 

人間性の部分を見てもらえることで、障がい者ではなく1人の人間として仲良くなれると思います。

私もそうでした。

 

どれだけ異性として魅力的でも、妊娠子育てが出来るか、サポートがどこまで必要か、などの問題もあり好きでも一緒にいられないパターンもあるでしょう。

 

 

結局のところ、結婚において障がいの有る無しをどう捉えるかは個人の自由です。

 

相手のことが好きなら気にしない人もいれば、好きでも障がい者と結婚は絶対に無理だという人もいて当然です。

障がい者差別でも何でもないですよね。

 

障がい者に差別的な対応をすることと、結婚できるかどうかは違う問題だと思います。

 

 

相手が障がいがある場合、結婚前の話し合いは念入りに行う必要があるでしょう。好きな気持ちだけではどうにもならない問題があります。

 

我が家は同棲中に夫に障がい者との生活を経験してもらえたことは良かったです。

夫によると、私との同棲生活は想像以上に大変で何度も心が折れそうになったようです。(申し訳ない…)

 

それを乗り越えての結婚ですので、今は何の問題もありません。

これから先、夫が健康な女性と結婚したいと心変わりしたら仕方ないと覚悟して生きています。

 

私には健康だけはありせんから。